読み物

231の基本語から作られた俳句・対話・短編。

はなし (対話)

まいにちはなし (日常の対話)

ところで (店で)

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A: すみません。このものなにですか。

B: これはものです。みずくさつくりました。

A: これをください。ほかものもありますか。

B: はい。そこにあたらしいものがあります。

A: それもてもいいですか。

B: はい。ってください。

A: これをいます。ありがとう。

B: ありがとう。またてください。

A: すみません。この食べ物は何ですか。

B: これはおいしい食べ物です。水と野菜で作りました。

A: これをください。他の物もありますか。

B: はい。あちらに新しい品物があります。

A: それも見てもいいですか。

B: はい。手に取ってご覧ください。

A: これを買います。ありがとうございます。

B: ありがとうございます。またお越しください。

みちひとう (道で友人に会う)

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A: あ!どこにきますか?

B: いまうみきます。あなたは?

A: わたしいえく。からだすこわるいです。

B: からだわるいですか?みずんで、てください。

A: ありがとう。うみかぜはとてもいね。

B: そうですね。でもいまかぜつよいです。

A: からだまもってください。またいましょう!

B: はい、またいましょう!

A: あ!どこに行くんですか。

B: 今から海に行くところです。あなたは?

A: 私は家に帰ります。体の調子が少し悪いんです。

B: 体調が悪いんですか?水を飲んで、休んでください。

A: ありがとうございます。海の空気はとても気持ちいいですよね。

B: そうですね。でも今日は風が強いです。

A: お気をつけて。また会いましょう!

B: はい、また会いましょう!

いえよるもの (家族の夕食)

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はは: すわってください。ものができた。

子供こども: いまなにべる?

はは: くさみずつくった。からだい。

ちち: とてもものだね。いままでからだがとてもおもかった。

子供こども: ちちいまにちたのしかったか。

ちち: まあまあだった。でもいえることがもっときだ。

はは: このもの全部ぜんぶべてください。

子供こども: はい!とてもい。ありがとう、はは

母: 座ってください。ご飯ができましたよ。

子供: 今日は何を食べるの?

母: 野菜と水で作りました。体にいいですよ。

父: とてもおいしそうですね。最近ずっと体が重かったんです。

子供: お父さん、今日は楽しかった?

父: まあまあだったよ。でも家に帰るのが一番好きだ。

母: これを全部食べてくださいね。

子供: うん!とてもおいしい。ありがとう、お母さん。

みちく (道を尋ねる)

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A: すみません。おおきいおおきいいえはどこですか。

B: ここからちかくないです。

A: どうったらいいですか。

B: このみちってください。おおきいまえみぎはいってください。

A: まえみぎだね。そのあとは?

B: おおきいいえることができます。それです。

A: あるいてけますか。

B: はい、あるいてけます。ちかくないです。でもみちです。

A: ありがとう!

A: すみません。大きい建物はどこですか。

B: ここからは近くないですよ。

A: どう行ったらいいですか。

B: この道をまっすぐ行ってください。大きな木のところで右に曲がってください。

A: 木のところで右ですね。その後は?

B: 建物が見えます。それです。

A: 歩いて行けますか。

B: はい、歩いて行けます。近くはないですが、いい道ですよ。

A: ありがとうございます!

にちはじまり (朝の日課)

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はは: もうってください!にちている。

子供こども: まだおもい。もうすこたい。

はは: いけない。はやふくてください。

子供こども: はい。でもいまそらあかるくない。あめるか。

はは: そうだね。そとすこさむいから、ふくてください。

子供こども: いまなにべる?

はは: みずものがある。全部ぜんぶべてください。

子供こども: はい、ははいまにちたのしいとおもう!

母: もう起きなさい!日が出ていますよ。

子供: まだ眠いよ。もう少し寝たい。

母: だめです。早く服を着なさい。

子供: はい。でも今日は空が暗いね。雨が降るかな。

母: そうね。外は少し寒いから、暖かい服を着てね。

子供: 今朝は何を食べるの?

母: お水とご飯があるよ。全部食べてね。

子供: はい、お母さん。今日も楽しい日になると思う!

からだたすける (健康と緊急)

からだわるとき (医者で)

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わたし: すみません。からだわるいです。

からだたすけるひと: どこがわるいですか。

わたし: あたまわるかんじです。からだあついです。

からだたすけるひと: いつからわるいですか。

わたし: まえにちからです。よるられませんでした。

からだたすけるひと: くちけてください。からだます。

からだたすけるひと: からだくするものんでください。よくてください。

からだたすけるひと: みっつのにちあとくならないなら、またてください。

わたし: かりました。ありがとう。

患者: すみません。体の調子が悪いです。

医者: どこが悪いですか。

患者: 頭が痛いです。体も熱いです。

医者: いつからですか。

患者: 昨日からです。夜も眠れませんでした。

医者: 口を開けてください。体を診ます。

医者: 薬を飲んでください。よく寝てください。

医者: 三日後に良くならなかったら、また来てください。

患者: 分かりました。ありがとうございます。

からだくするものう (薬を買う)

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わたし: すみません。からだくするものしいです。

ところひと: どこがわるいですか。

わたし: はらわるかんじです。べたあとわるくなります。

ところひと: ものからだわるくなることはありますか。

わたし: いいえ、ないです。

ところひと: これがいとおもいます。まいにちべたあとひとんでください。

わたし: かりました。いくらですか。

ところひと: ひゃくです。くならないなら、からだたすけるひとってください。

客: すみません。薬が欲しいのですが。

店員: どこが悪いですか。

客: お腹が痛いです。食べた後に痛くなります。

店員: 食べ物でアレルギーが出ることはありますか。

客: いいえ、ありません。

店員: これが良いと思います。毎日、食後に一つ飲んでください。

客: 分かりました。いくらですか。

店員: 五百円です。良くならなければ、医者に行ってください。

たすけてください (助けてください)

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A: すみません!たすけてください!

B: どうしましたか。

A: あのひとしたきました。あしわるいとおもいます。うごけません。

B: どこですか。

A: あのおおきいいえまえです。みちうえにいます。

B: かりました。たすけるひといます。ってください。

A: ありがとう。あのひとちかくにいてください。

B: はい。みずをあげましょう。からだうごかさないでください。

A: すみません!助けてください!

B: どうしましたか。

A: あの人が倒れました。足を怪我したと思います。動けません。

B: どこですか。

A: あの大きい建物の前です。道の上にいます。

B: 分かりました。救急を呼びます。待ってください。

A: ありがとうございます。あの人のそばにいてください。

B: はい。水をあげましょう。体を動かさないでください。

ところはなす (場所での対話)

ひとものところで (駅で)

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A: すみません。ここからうみひとものところまできたいです。

ところひと: ひゃくえんです。

A: ひとつください。なにところからますか。

ところひと: みっです。うえってください。

A: いつますか。

ところひと: じゅうあとです。

A: うみところまでどのくらいですか。

ところひと: じゅうぐらいです。みっところてください。

A: すみません。ここから海の駅まで行きたいです。

駅員: 二百円です。

A: 一枚ください。何番線から出ますか。

駅員: 三番線です。上に行ってください。

A: いつ来ますか。

駅員: 十五分後です。

A: 海の駅までどのくらいですか。

駅員: 二十分くらいです。三つ目の駅で降りてください。

べるところで (食べる所で)

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ところひと: なんにんですか。

A: ふたりのひとです。

ところひと: どうぞ、こちらにすわってください。

A: すみません。このものなかなにがありますか。

ところひと: くさにくです。からだわるくなるものはありますか。

A: はい。たまごからだわるくなります。

ところひと: かりました。このものにはたまごはいっていません。

A: では、これをください。

A: すみません。おかね全部ぜんぶください。

店員: 何名様ですか。

A: 二人です。

店員: どうぞ、こちらにお座りください。

A: すみません。この料理の中に何が入っていますか。

店員: 野菜とお肉です。アレルギーはありますか。

A: はい。卵でアレルギーが出ます。

店員: 分かりました。この料理には卵は入っていません。

A: では、これをください。

A: すみません。お会計をお願いします。

ところで (コンビニで)

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ところひと: てくれてありがとう。

A: すみません。このものあつくしてください。

ところひと: はい。すこってください。れるもの必要ひつようですか。

A: はい、ください。

ところひと: ほかしいものはありますか。

A: このものもください。

ところひと: 全部ぜんぶさんびゃくじゅうです。

A:かねちいさいものいですか。

ところひと: はい。ありがとう。

店員: いらっしゃいませ。

A: すみません。これを温めてください。

店員: はい。少々お待ちください。袋は必要ですか。

A: はい、お願いします。

店員: 他に欲しい物はありますか。

A: この飲み物もください。

店員: 全部で三百五十円です。

A: カードで大丈夫ですか。

店員: はい。ありがとうございます。

おとものひとう (電話で予約する)

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A: もしもし。からだたすけるところですか。

からだたすけるところひと: はい。なにのためですか。

A: からだたすけるひといたいです。いつがいですか。

からだたすけるところひと: あとにちじゅうときはどうですか。

A: いです。わたし名前なまえはたなかです。

からだたすけるところひと: たなかさんですね。あとにちじゅうときです。っています。

A: もしもし。病院ですか。

受付: はい。どうされましたか。

A: 医者に会いたいです。いつが良いですか。

受付: 明日の十時はどうですか。

A: 大丈夫です。私の名前は田中です。

受付: 田中さんですね。明日の十時です。お待ちしています。

ことところをするところで (届け出をする所で)

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A: すみません。ここにこときたいです。

ところひと: かりました。あなたがだれかをせるもの必要ひつようです。

ところひと: ほかくにひとなら、くにほん必要ひつようです。

A: はい。これです。どうぞ。

ところひと: ありがとう。このもの名前なまえいえところいてください。

A: かたかりません。おしえてもらえますか。

ところひと: はい。ここに名前なまえ。ここにいえところいてください。

A: ありがとう。どこにしますか。

ところひと: ふたところってってください。

A: すみません。住所の届け出をしたいです。

職員: 分かりました。身分証が必要です。

職員: 外国の方なら、パスポートも必要です。

A: はい。これです。どうぞ。

職員: ありがとうございます。この用紙に名前と住所を書いてください。

A: 書き方が分かりません。教えてもらえますか。

職員: はい。ここに名前、ここに住所を書いてください。

A: ありがとうございます。どこに出しますか。

職員: 二番の窓口に持って行ってください。

ひとひと (人付き合い)

わたしことう (自己紹介)

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A: こんにちは。ここにあたらしくました。わたしはたなかです。

B: こんにちは。わたしはやまもとです。いえちかひとです。

A: よろしくください。わたしほかくにからました。

B: そうですか。このくに言葉ことばがとてもいですね。

A: ありがとう。まだすこしだけです。

B: なにからないことがあったら、ってください。

A: ありがとう。とてもたすかります。

A: こんにちは。ここに引っ越してきました。田中です。

B: こんにちは。山本です。お隣の者です。

A: よろしくお願いします。外国から来ました。

B: そうですか。日本語がとてもお上手ですね。

A: ありがとうございます。まだ少しだけです。

B: 何か分からないことがあったら、言ってください。

A: ありがとうございます。とても助かります。

もうひとってください (もう一度お願いします)

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A: すみません。いま言葉ことばかりませんでした。

B: すみません。もうひといましょうか。

A: はい。はやわないでください。

B: このみちって、おおきいまえみぎです。

A: みちって……みぎ。すみません、いてもらえますか。

B: はい。ここにきます。これでかりますか。

A: はい!いたものかります。ありがとう。

A: すみません。今の言葉が分かりませんでした。

B: すみません。もう一度言いましょうか。

A: はい。もう少しゆっくり言ってください。

B: この道を行って、大きい木の前で右です。

A: 道を行って……右。すみません、書いてもらえますか。

B: はい。ここに書きます。これで分かりますか。

A: はい!書いてあれば分かります。ありがとうございます。

いえちかひと (隣の人)

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A: すみません。このものいまにちそとしてもいいですか。

B: いいえ。いまにちちがいます。

A: そうですか。いつがいですか。

B: このものつきにちとおかねにちします。

A: ものはいつですか。

B: ものみずにちです。にちなかまえしてください。

A: かりました。ありがとう。

B: からないことがあったら、いてください。

A: すみません。このゴミは今日出してもいいですか。

B: いいえ。今日は違います。

A: そうですか。いつが良いですか。

B: これは月曜日と金曜日に出します。

A: 紙はいつですか。

B: 紙は水曜日です。朝に出してください。

A: 分かりました。ありがとうございます。

B: 分からないことがあったら、聞いてください。

そらことはなし (天気の話)

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A: いまにちそらがとてもきれいですね。

B: そうですね。太陽たいようていて、かぜいです。

A: でもあとからあめるときました。

B: 本当ほんとうですか。あめものったほうがいいですね。

A: いまにちなにをしますか。

B: あめまえそとあるきたいです。

A: いですね。にちにしましょう。

A: 今日は空がとてもきれいですね。

B: そうですね。太陽が出ていて、風も気持ちいいです。

A: でも後から雨が降ると聞きました。

B: 本当ですか。傘を持った方がいいですね。

A: 今日は何をしますか。

B: 雨の前に外を歩きたいです。

A: いいですね。良い一日にしましょう。

かんがえるはなし (思索の対話)

きるとはなにか (生きるとは何か)

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A: いしうごかない。くさうごく。なにものきているものにする?

B: うごくだけじゃない。みずうごく。うごく。でもそれはきていない。

A: じゃあなにだ?ものにはなにがあっていしにはない?

B: きるかぜだ。全部ぜんぶつくったひとものきるかぜあたえた。

A: きるかぜわたしたちがかぜおなじ?

B: でもちがかぜだ。それがないとからだつちみずだけだ。

A: 全部ぜんぶものきるかぜがある。でもひとほかものちがう?

B: そう。全部ぜんぶつくったひとひとをそのひとちかつくった。だからひと全部ぜんぶものなかいちばんおおきい。

A: 石は動かない。草は動く。何が生き物を生かしているんだろう?

B: 動くだけではない。水も動く。火も動く。でもそれは生きていない。

A: では何だろう?生き物には何があって石にはないのか?

B: 命の息だ。すべてを造った方が生き物に命の息を与えた。

A: 命の息?私たちが吸う空気と同じ?

B: しかし特別な息だ。それがなければ体はただの土と水にすぎない。

A: すべての生き物に命の息がある。しかし人間は他の生き物と違うのか?

B: そう。すべてを造った方は人間を御自身に近く造った。だから人間はすべての生き物の中でもっとも尊い。

よるひかり (夜の光)

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A: よるそらひかりなんだとおもう?

B: あのひかり全部ぜんぶはじまりのときそらあたえられた。

A: はじまりのときに?ひとよりまえに?

B: そう。全部ぜんぶつくったひとそらつちつくったあとそらひかりあたえた。

A: じゃああのひかりひかりだけじゃない?

B: まもものだ。そらあたえられた使つかいだ。うえからわたしたちをまもっている。

A: うえからの使つかい?はじまりのときからそこにいる?

B: そう。つちうみつくられたときからわっていない。

A: だからまいよるわらないひかりがある。いつもうえからまもっている。

A: 夜空の光は何だと思う?

B: あの光はすべての始まりの時に空に置かれたものだ。

A: 始まりの時に?人よりも前に?

B: そう。すべてを造った方が天と地を造った後に空に光を置いた。

A: ではあの光はただの光ではないのか?

B: 見守る者だ。天に遣わされた使いだ。上から私たちを見守っている。

A: 天からの使い?始まりの時からそこにいるのか?

B: そう。大地と海が造られた時から変わっていない。

A: だから毎晩変わらない光がある。いつも上から見守っている。

なぜひとたたかうの? (なぜ人は戦うのか)

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子供こども: ちちさん、なぜひとたたかうの?たたかうとかなしいことがこるのに。

ちち: そうだね。ひとこわとききなものまもりたくなる。

子供こども: でもたたかってまもれるの?たたかうともっとかなしいことがこる。

ちち: 本当ほんとうにそうだ。全部ぜんぶなかひとつだけつよまもかたきでいることだ。わたしきなようにほかひときでいること。

子供こども: でもわることをするひとは?たたかいにひとは?

ちち: そのひとたちもだ。わたしわることをするひときでいる。それがひとにできる全部ぜんぶなかひとつだけつよことだ。

子供こども: わたしわることをするひときでいるの?それはとてもできにくいとおもう。

ちち: できにくい。でも全部ぜんぶつくったひとがそうった。わたしきなようにほかひときでいなさい。わることをするひとも。

子供: お父さん、なぜ人は戦うの?戦うと悲しいことが起こるのに。

父: そうだね。人は怖い時に大切なものを守りたくなる。

子供: でも戦って守れるの?戦うともっと悲しいことが起こる。

父: 本当にそうだ。最も強い守り方は愛することだ。自分を愛するように他の人も愛すること。

子供: でも悪いことをする人は?攻めてくる人は?

父: その人たちもだ。自分に敵対する人をも愛する。それが人にできる最も強いことだ。

子供: 自分に敵対する人を愛するの?それはとても難しいと思う。

父: 難しい。でもすべてを造った方がそう言われた。自分を愛するように隣人を愛しなさい。敵をも。

ひとだけがもの (人だけが持つもの)

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A: 動物どうぶつべて、んで、子供こどもまもる。ひと本当ほんとうちがう?

B: ひとく。ったことのないひと言葉ことばあたえる。んだあとも。

A: それはおおきい。動物どうぶついまきる。ひとまえあときる。

B: ひとうごものつくる。でできないことをうごものでできるようにする。

A: でもいし使つか動物どうぶつもいる。ひとだけがもの使つかうのではない。

B: もの使つかうことと、ものについてかんがえることはちがう。ひとえないことかんがえる。

A: えないこと? どんなこと

B: 「なぜきるのか」。動物どうぶつはこれをかない。ひとだけがく。それがいことかわるいことかは、まだらない。

A: 動物も食べて、飲んで、子供を守る。人間と本当に違うのか?

B: 人は書く。会ったことのない人に言葉を届ける。死んだ後も。

A: それは大きな違いだ。動物は今を生きる。人は過去と未来を生きる。

B: 人は機械も作る。手ではできないことを機械で可能にする。

A: でも石を使う動物もいる。人だけが道具を使うわけではない。

B: 道具を使うことと、道具について考えることは違う。人は目に見えないことを考える。

A: 見えないこと? どんなこと?

B: 「なぜ生きるのか」。動物はこの問いを持たない。人だけが問う。それが良いことか悪いことかは、まだ分からない。

ときについて (時について)

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A: このところて、おおとしわった。あのまえちいさかった。

B: わった。でもやまわっていない。ときものによってちがう。

A: わたしたちもわった。からだわった。でも……こころなかはどうだろう。

B: 子供こどもときかんじたことは、まだこころなかにある。わっていない。

A: ときまえうごくだけ? まえくことはできない?

B: からだまえけない。でもこころける。ほんなかで、めたなかで。

A: それならときふたつある。からだときと、こころときと。

B: そしてわたしたちがんだあとも、あなたとわたしかんじたことほかひとこころなかきるかもしれない。

A: この場所に来てから、何年も過ぎた。あの木は昔は小さかった。

B: 木は変わった。でも山は変わっていない。時の流れはものによって違う。

A: 私たちも変わった。体が変わった。でも……心の中はどうだろう。

B: 子供の頃に感じたことは、まだ心の中にある。変わっていない。

A: 時間は前に進むだけ? 過去に戻ることはできない?

B: 体は戻れない。でも心は戻れる。本の中で、目を閉じた時に。

A: それなら時間は二つある。体の時間と、心の時間と。

B: そして私たちが死んだ後も、あなたと私が感じたことは他の人の心の中で生き続けるかもしれない。

ること (知ること)

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A: おしえるひとほんんだら、そのことっているとえるか。

B: ほん言葉ことばることができる。でも、本当ほんとうることはちがう。

A: どうちがうか。

B: つくったり、からだかんじたりしたとき、本当ほんとうことはじまる。

A: では、わたしはまだらないのか。

B: りたいとおもっているなら、もうはじまっている。それでいとおもう。

A: ることはわるか。

B: おしえるひとも、まだらないことがとてもおおいとかんじている。

A: 先生、本を読んだら、そのことを知っていると言えますか。

B: 本の言葉は知ることができます。でも、本当に知るということは違います。

A: どう違いますか。

B: 手で作ったり、体で感じたりした時、本当に知ることが始まります。

A: では、私はまだ知らないのですか。

B: 知りたいと思っているなら、もう始まっています。それで十分だと思います。

A: 知ることに終わりはありますか。

B: 良い先生でも、まだ知らないことがとても多いと感じています。

うみそと (海の向こう)

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A: このうみはとてもおおきいね。そとなにがあるか。

B: ほかくにがある。でもではえない。

A: そのくにひとたちも、このみずているとおもうか。

B: はい、全部ぜんぶひとつのみずだ。うみひとつだとおもう。

A: みずなかなにがいるか。

B: 動物どうぶつおおくいる。わたしたちがらない動物どうぶつも、まだいるとおもう。

A: うみこわいか。

B: こわい。でもうみおとくと、こころくなる。

A: わたしもそうかんじる。おおきいものまえつと、こころちいさくなる。

A: この海はとても大きいですね。向こうに何がありますか。

B: 他の国があります。でも目では見えません。

A: その国の人たちも、この海を見ていると思いますか。

B: はい、すべて一つの海です。海はつながっていると思います。

A: 海の中に何がいますか。

B: たくさんの生き物がいます。私たちがまだ知らない生き物もいると思います。

A: 海は怖いですか。

B: 怖いです。でも波の音を聞くと、心が穏やかになります。

A: 私もそう感じます。大きなものの前に立つと、自分が小さく感じられます。

あたらしいものとまえのもの (新しいものと古いもの)

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A: このくにはとてもわったね。まえちがった。

B: はい。あたらしいおおきいいえおおくなった。まえからあるいえすくなくなった。

A: まえからあるみちわった。まえおおかった。

B: あたらしいものはいか、わるいか。

A: あたらしいうごもので、ひとがすることはやくなった。でもまえにしていたことっているひとすくなくなっている。

B: 言葉ことばわる。まえひとたちの言葉ことばいまもあるか。

A: ほんなかにある。でも使つかひとすこしだけだ。

B: わらないことはあるか。

A: やまうみはまだわらない。太陽たいようまいにちる。

A: この国はとても変わりましたね。昔とは違います。

B: はい。新しい建物が増えました。昔からある家は少なくなりました。

A: 昔からある道も変わりました。以前は木が多かったです。

B: 新しいものは良いですか、悪いですか。

A: 新しい機械のおかげで、物事が速くなりました。でも昔のやり方を知っている人が少なくなっています。

B: 言葉も変わります。昔の人たちの言葉は今も残っていますか。

A: 本の中にあります。でも使う人はごくわずかです。

B: 変わらないものはありますか。

A: 山と海はまだ変わりません。太陽も毎日昇ります。

おとこころ (音楽と心)

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A: あのひとつくったおとくと、かなしくなる。なぜか。

B: わたしもそうかんじる。そのおとなにかをかんじさせる。

A: 言葉ことば使つかっていない。でもこころはいる。

B: 言葉ことばよりまえに、からだかんじるとおもう。あめおとかぜおとも、こころうごかす。

A: では、ひとつくおとやまうみおとちがうか。

B: ちがうとおもう。ひとつくおとなかには、そのひとこころがある。

A: かなしいおといて、なぜたのしいとかんじるか。へんだね。

B: かなしさをかんじていい、とおもえるからかもしれない。ひとりじゃないとかんじる。

A: そのおとつくったひとも、そのかなしさをっていたのだね。

A: あの人が作った音楽を聞くと、悲しくなります。なぜでしょうか。

B: 私もそう感じます。その音は何かを呼び起こします。

A: 言葉は使っていません。でも心に届きます。

B: 言葉より先に、体が感じるのだと思います。雨の音や風の音も、心を動かします。

A: では、人が作る音と自然の音は違いますか。

B: 違うと思います。人が作る音の中には、その人の心が込められています。

A: 悲しい音楽を聞いて、なぜ心地よいと感じるのでしょう。不思議ですね。

B: 悲しさを感じてもいいのだ、と思えるからかもしれません。一人じゃないと感じられるのです。

A: その音楽を作った人も、同じ悲しみを知っていたのですね。

ながくないはなし (短編)

いぬわたし (犬と私)

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わたしいえいぬがいる。

名前なまえはクロ。いろくろいからだ。

まいにちわたしとクロはそとく。

クロははやはしる。わたしあるく。でもおなみちく。

クロはとりきだ。

とりたら、はしってく。でもとりんでく。

クロはかなしいわたしる。

わたしわらってう。「大丈夫だいじょうぶとりおおい。」

よる、クロはわたしあしちかくでる。

クロがいるから、わたしこころはいつもあかるい。

私の家に犬がいる。名前はクロ。色が黒いからだ。毎日、私とクロは外に行く。クロは速く走る。私は歩く。でも同じ道を行く。クロは鳥が好きだ。鳥を見たら、走って行く。でも鳥は飛んで行ってしまう。クロは悲しい目で私を見る。私は笑って言う。「大丈夫。鳥はたくさんいるよ。」夜、クロは私の足元で眠る。クロがいるから、私の心はいつも明るい。

あめにち (雨の日)

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今日きょうあめにちだ。

そらくろい。そとさむい。

わたしいえなかにいる。

あめおとく。おとだ。

ほんむ。みずむ。

いぬわたしちかくでている。

ははものつくっている。

いえなかあかるい。

あめにちそとけない。でもわるくない。

いえなかにも、ことおおい。

今日は雨の日だ。空は暗い。外は寒い。私は家の中にいる。雨の音を聞く。いい音だ。本を読む。水を飲む。犬は私のそばで眠っている。母がご飯を作っている。家の中は明るい。雨の日は外に出られない。でも悪くない。家の中にも、いいことがたくさんある。

あたらしいふく (新しい服)

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わたしふくはもうくない。

あたらしいふくしい。

ところった。

ふくおおくあった。あおふくくろふくかった。

「すみません。このあおふくはいくらですか。」

三千さんぜんえんです。」

すこたかい。

「そのくろふくはいくらですか。」

せんえんです。」

わたしくろふくえらんだ。

せんえんあたえて、いえた。

あたらしいふくた。

こころあたらしくなった。

私の服はもう古い。新しい服が欲しい。店に行った。服がたくさんあった。青い服と黒い服が良かった。「すみません。この青い服はいくらですか。」「三千円です。」少し高い。「その黒い服はいくらですか。」「千円です。」私は黒い服を選んだ。千円を払って、家に帰った。新しい服を着た。気持ちも新しくなった。

いぬとり (犬と鳥)

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わたしいぬまいにちそとあるく。

いまにちみちあるいていた。

そらしろくもがあった。

そのくもしたで、とりんでいた。

いぬうえて、うごかなくなった。

いぬびたいとおもった。でもあしつちうえにある。

そのときちいさいとりひとつ、したた。

ちいさいとりあるいていた。ばなかった。

いぬとりおなみちあるいた。

いぬかった。そらばなくても、おなところける。

ふたつの動物どうぶつは、おなかぜかんじていた。

私の犬は毎日外を歩く。今日も道を歩いていた。空に白い雲があった。その雲の下で、鳥が飛んでいた。犬は上を見て、動かなくなった。犬は飛びたいと思った。でも足は地面の上にある。その時、小さい鳥が一羽、木の下に降りてきた。小さい鳥は歩いていた。飛ばなかった。犬と鳥は同じ道を歩いた。犬は分かった。空を飛ばなくても、同じ場所に行ける。二匹の動物は、同じ風を感じていた。

子供こどもの「なぜ」 (子供の「なぜ」)

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子供こどもはいつも「なぜ?」といた。

「なぜそらあおいの?」とちちいた。

ちちは「ひかりだよ」とった。

「なぜひかりあおくなるの?」と子供こどもった。

ちちかんがえた。「そらだよ」とった。

「なぜそらはそこにあるの?」

ちちくちめた。

「なぜわたしきているの?」と子供こどもった。

ちち子供こどもた。

よるになって、ふたりはそとた。

そらおおくのひかりがあった。

子供こどもは「きれい」とった。いまは「なぜ」をわなかった。

ちちはそのことかんじて、わらった。

子供はいつも「なぜ?」と聞いた。「なぜ空は青いの?」と父に聞いた。父は「光だよ」と言った。「なぜ光は青くなるの?」と子供は言った。父は考えた。「空気だよ」と言った。「なぜ空気はそこにあるの?」父は口を閉じた。「なぜ私は生きているの?」と子供は言った。父は子供を見つめた。夜になって、二人は外に出た。空にたくさんの光があった。子供は「きれい」と言った。今度は「なぜ」とは言わなかった。父はそれを感じて、微笑んだ。

「おはよう」から「おやすみ」まで

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しちにちはじまる。

「おはよう」とははう。ははも「おはよう」とう。

べるまえに「いただきます」。

べたあとに「ごちそうさま」。

はちいえからる。

みちで、いえちかひとう。

「こんにちは。にちですね。」

「こんにちは。今日きょうあかるいですね。」

わたしおしえるところく。

あたらしい言葉ことばことたのしい。

よるそらくろくなる。

「こんばんは」とつきう。

つきなにわない。でもあかるい。

る。「おやすみ」とう。

言葉ことばにちはじまって、言葉ことばにちわる。

七時。一日が始まる。「おはよう」と母に言う。母も「おはよう」と言う。食べる前に「いただきます」。食べた後に「ごちそうさま」。八時に家を出る。道で近所の人に会う。「こんにちは。いい日ですね。」「こんにちは。今日は明るいですね。」私は学校に行く。新しい言葉を学ぶのは楽しい。夜、空が暗くなる。「こんばんは」と月に言う。月は何も言わない。でも明るく光っている。九時に寝る。「おやすみ」と言う。言葉で一日が始まり、言葉で一日が終わる。

とおところさかな (遠い所の魚)

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わたしはらものがなかった。

そとて、ものいにった。

「すみません。さかなはありますか。」といた。

おとこひとった。「はい、あります。このさかなとおうみからました。とてもさかなです。」

にくもありますか。」

「はい。にくたまごもあります。」

わたしさかなたまごえらんだ。

全部ぜんぶでいくらですか。」

さんびゃくえんです。」

すこたかいとおもった。でもとおところさかなだから。

かねあたえて、いえた。

さかなたまごものつくった。

はらものはいって、からだあたたかくなった。

たぶんあとにちも、あのさかないにく。

私はお腹に食べ物がなかった。外に出て、食べ物を買いに行った。「すみません。魚はありますか。」と聞いた。男の人は言った。「はい、あります。この魚は遠い海から来ました。とても良い魚です。」「肉もありますか。」「はい。肉と卵もあります。」私は魚と卵を選んだ。「全部でいくらですか。」「三百円です。」少し高いと思った。でも遠い所の魚だから。お金を渡して、家に帰った。魚と卵で料理を作った。お腹に食べ物が入って、体が温かくなった。たぶん明日も、あの魚を買いに行く。

ははがくれたほん (母がくれた本)

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子供こどもときははほんをくれた。

ちいさくて、あかほんだった。

「このほんは、わたしははからもらったものだ。いま、あなたにあげる」とははった。

わたしまいよる、そのほんんだ。

からない言葉ことばがあったら、ははいた。

はははいつもおしえてくれた。

としおおわった。

わたしおおきくなった。ははかみしろくなった。

いまわたし子供こどもがいる。

よる子供こどもう。「そのあかほんんでください。」

わたしわらって、んであげる。

このほんものだけじゃない。ははこころだ。

たぶんあとで、わたし子供こどもも、このほん子供こどもにあげる。

子供の時、母が本をくれた。小さくて、赤い本だった。「この本は、私が母からもらった物よ。今、あなたにあげる」と母は言った。私は毎晩、その本を読んだ。分からない言葉があったら、母に聞いた。母はいつも教えてくれた。何年も経った。私は大きくなった。母の髪は白くなった。今、私には子供がいる。夜、子供が言う。「その赤い本を読んで。」私は笑って、読んであげる。この本はただの物じゃない。母の心だ。たぶんいつか、私の子供も、この本を自分の子供にあげるだろう。

おおきい (大きな木)

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やまなかひとつのおおきいがあった。

そのはとてもながとききていた。

おおくのあめっていた。おおくのかぜかんじていた。

子供こどもたちがて、うえたのしんだ。その子供こどもたちはおおきくなって、った。

たたかいがあった。ひとたちはちかくでいた。

うごかなかった。っているだけだった。

動物どうぶつたちがなかはいって、た。

くさまいとしちかくにてきた。そしてわった。

でもはまだある。

あるにちよるひとりのおんなた。

おんなって、なにわなかった。

なにわなかった。でもふたつのこころひとつになった。

山の中に一本の大きな木があった。その木はとても長い時を生きてきた。木は多くの雨を知っていた。多くの風を感じてきた。子供たちがやって来て、木の上で遊んだ。その子供たちは大きくなって、去っていった。戦いがあった。人々は木のそばで泣いた。木は動かなかった。ただ立っていた。動物たちが木の中に入って、眠った。花が毎年木のそばに咲いた。そして散った。でも木はまだここにある。ある夜、一人の女がやって来た。女は木に手を当てて、何も言わなかった。木も何も言わなかった。でも二つの心は一つになった。

あたまいたにち (頭が痛い日)

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今日きょうあたまがとてもいたかった。

からだおもかった。

ははが「大丈夫だいじょうぶ?」といた。

大丈夫だいじょうぶじゃない。あたまいたい。」

ははと、からだたすけるところった。

からだたすけるひといた。「どこがいたいですか。」

「ここです。あたまです。ことができないんです。」

かりました。大丈夫だいじょうぶですよ。このからだくするものんでください。」

からだくするものをもらった。

いえみずんで、た。

あとにちあたまいたくなかった。

からだくなったら、こころあかるくなった。

いたい」とえることは、とても必要ひつようことだ。

今日、頭がとても痛かった。体も重かった。母が「大丈夫?」と聞いた。「大丈夫じゃない。頭が痛い。」母と病院に行った。お医者さんが聞いた。「どこが痛いですか。」「ここです。頭です。眠れないんです。」「分かりました。大丈夫ですよ。この薬を飲んでください。」薬をもらった。家で水と一緒に飲んで、寝た。次の日、頭は痛くなかった。体が良くなったら、心も明るくなった。「痛い」と言えることは、とても大切なことだ。

かみひと (髪を切る人)

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かみながくなった。ときた。

わたしあるいて、かみところった。

なかはいると、おとこひとった。「どうしますか。」

かみってください。すこしだけ。」

おとこひとわたしかみって、た。

かみがとてもつよいですね。」とおとこひとはなした。

本当ほんとうですか。」

「はい。たぶんほねつよいです。」

わたしわらった。「かりません。でもつよいです。」

おとこひとわらった。

あたまかわいですか。」

「いいえ、すこあかいです。太陽たいようひかりつよかったから。」

おとこひとはとてもった。

わったあとわたしかみあたらしくなった。

かみひとはなすのはたのしかった。

髪が長くなった。切る時が来た。私は歩いて、髪を切る所に行った。中に入ると、男の人が言った。「どうしますか。」「髪を切ってください。少しだけ。」男の人は私の髪を手で持って、見た。「髪がとても強いですね。」と男の人は話した。「本当ですか。」「はい。たぶん骨も強いでしょう。」私は笑った。「分かりません。でも歯は強いです。」男の人も笑った。「頭の肌は大丈夫ですか。」「いいえ、少し赤いです。日差しが強かったので。」男の人はとても上手に切った。終わった後、髪が新しくなった。髪を切る人と話すのは楽しかった。

うみちかくのいえ (海の近くの家)

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わたしいえうみちかくにある。

まいにちうみおとく。

にちはじまるとき太陽たいよううみからる。

みずうえひかりみちができる。

ちちさかなさがひとだ。

まいにちうみる。

うみわるにちは、いえにいる。

うみははだ。でもおこったら、こわい」とちちう。

よるうみくろくなる。

でもうみおとおなじだ。

そのおといて、る。

うみちかくのいえは、わたしいちばんきなところだ。

私の家は海の近くにある。毎日、海の音を聞く。日が昇る時、太陽が海から出てくる。水の上に光の道ができる。父は漁師だ。毎日、海に出る。海が荒れる日は、家にいる。「海はいい母だ。でも怒ったら、怖い」と父は言う。夜、海は黒くなる。でも海の音は変わらない。その音を聞きながら、眠る。海の近くの家は、私の一番好きな場所だ。

やま (山)

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わたしひとりでやまった。

みちながくて、いしおおかった。

あしおもくなった。でもめなかった。

うえくと、かぜつよくなった。

そらはとてもあかるくて、太陽たいようひかり全部ぜんぶものはいっていた。

わたしすわって、したうみた。

いえのことをおもった。ははのことをおもった。

まえとしわるいことがおおくあった。

でもいまやまうえで、そのことちいさくなった。

かぜて、わたしからだはいった。

わたしめた。

こころなかで、なにかがわった。

私は一人で山に行った。道は長く、石が多かった。足が重くなった。でも止まらなかった。上に行くと、風が強くなった。空はとても明るくて、太陽の光がすべてのものに降り注いでいた。私は座って、眼下の海を眺めた。家のことを思った。母のことを思った。去年は辛いことが多かった。でも今、山の上では、そのことが小さく感じられた。風が吹いて、私の体を通り抜けていった。私は目を閉じた。心の中で、何かが変わった。

ふたつのくに (二つの国)

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あるくにひとうみちかくにいた。

もうひとつのくにひとやまなかにいた。

うみくにひとみずっていた。やまくにひとつちっていた。

あるにちひとりのおとこやまからて、うみまでった。

うみおんなみずちかくにすわっていた。

おとこうみた。こわかった。

おんなおとこて、わらった。

こわくないよ」とおんなった。「はいってみて。」

おとこすこはいった。みずはとてもさむかった。

ふたりの言葉ことばちがった。でもわらいはおなじだった。

よるふたりはちかくにすわって、ものべた。

つきそらていた。ふたつのくにからても、ひとつのつきだ。

ある国の人々は海の近くに暮らしていた。もう一つの国の人々は山の中に暮らしていた。海の国の人々は水をよく知っていた。山の国の人々は土と木をよく知っていた。ある日、一人の男が山を出て、海まで歩いていった。海辺では一人の女が水のそばに座っていた。男は海を見た。怖かった。女は男の目を見て、笑った。「怖くないですよ」と女は言った。「入ってみてください。」男は少し入った。水はとても冷たかった。二人の言葉は違っていた。でも笑いは同じだった。夜、二人は火のそばに座って、一緒に食事をした。月が空に出ていた。二つの国から見ても、月は一つだった。

かねがなかったとき (お金がなかった時)

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まえとしわたしにはおかねがなかった。

することがなくなったからだ。

いえには一万いちまんえんだけあった。

まいにちかんがえた。「なにう?なにわない?」

もの必要ひつようだ。せんえんで、にちものった。

あたらしいふく必要ひつようじゃない。わなかった。

かねすこしになったら、こわくなった。

でも、いえちかひとたすけてくれた。

ものをあげる。もらってください」とってくれた。

わたしいた。

「ありがとう。おかねができたら、わたしひとたすける」とった。

まいにちあたらしいすることさがした。

みっつのつきあとあたらしいすることができた。

いま、おかねはもうすこしある。

かねがなかったときわるかった。

でも、必要ひつようもの必要ひつようじゃないものかった。

ひとこころことかった。

去年、私にはお金がなかった。仕事がなくなったからだ。家には一万円だけあった。毎日、考えた。「何を買う?何を買わない?」食べ物は必要だ。千円で、五日分の食べ物を買った。新しい服は必要じゃない。買わなかった。お金が少なくなったら、怖くなった。でも、近所の人が助けてくれた。「食べ物をあげる。もらってください」と言ってくれた。私は泣いた。「ありがとう。お金ができたら、私も人を助けます」と言った。毎日、新しい仕事を探した。三ヶ月後、新しい仕事が見つかった。今、お金はもう少しある。お金がなかった時はつらかった。でも、必要な物と必要じゃない物が分かった。人の心の温かさも分かった。

言葉ことばをくれたひと (言葉をくれた人)

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わたしとおくにからた。

このくに言葉ことばからなかった。

ところはなせなかった。みちけなかった。

まいにちいえなかひとりでいた。

こころちいさくなった。

あるにちいえちかくのおんなひとが「こんにちは」とってくれた。

わたしちいさい言葉ことばで「こんにちは」とった。

そのひとまいにちあたらしい言葉ことばおしえてくれた。

みず」。「みち」。「ありがとう」。

ひとつの言葉ことばちいさい。

でも言葉ことばおおくなったら、わたしなかこわことちいさくなった。

いまわたしところはなせる。「これはいくらですか」とける。

からだいたとき、「ここがいたい」とえる。

言葉ことばみちだ。ひとからひとへのみちだ。

あのひとわたし言葉ことばをくれた。

言葉ことばと、あたらしいかたを。

いまわたしも、あたらしくひと言葉ことばおしえてあげる。

私は遠い国から来た。この国の言葉が分からなかった。店で話せなかった。道も聞けなかった。毎日、家の中に一人でいた。心が小さくなった。ある日、近所の女の人が「こんにちは」と言ってくれた。私は片言で「こんにちは」と言った。その人は毎日、新しい言葉を教えてくれた。「水」。「道」。「ありがとう」。一つの言葉は小さい。でも言葉が増えたら、私の中の怖さは小さくなった。今、私は店で話せる。「これはいくらですか」と聞ける。体が痛い時、「ここが痛い」と言える。言葉は道だ。人から人への道だ。あの人は私に言葉をくれた。言葉と、新しい生き方を。今、私も、新しく来た人に言葉を教えてあげている。

ちいさい (小さい火)

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さむくにちいさいところに、ひときていた。

とてもさむときた。

かぜつよく、よるながかった。

ひとつのいえに、ちいさいがあった。

ほかいえは、もうんでいた。

があるいえおんなひとかんがえた。

「このわたしだけでこともできる。でも、それはこと?」

おんなひとそとた。

すこし、ちかくのいえにあげた。

そのいえひとも、ほかいえにあげた。

からへ。いえからいえへ。

よるわりに、全部ぜんぶいえがあった。

ちいさいところ全部ぜんぶあたたかくなった。

は、あげてもちいさくならない。

これはだけのはなしじゃない。

ことも、言葉ことばも、こころおなじだ。

あげたら、もっとおおきくなる。

寒い国の小さな村に、人々が暮らしていた。とても寒い季節が来た。風は強く、夜は長かった。一つの家に、小さな火があった。他の家の火は、もう消えていた。火のある家の女の人は考えた。「この火を自分だけのものにすることもできる。でも、それはいいことだろうか?」女の人は外に出た。火を少し、隣の家に分けてあげた。その家の人も、火を他の家に分けた。火から火へ。家から家へ。夜の終わりには、すべての家に火があった。小さな村全体が温かくなった。火は、あげても小さくならない。これは火だけの話ではない。いいことも、言葉も、心も同じだ。あげたら、もっと大きくなる。

すこしのこと (俳句)

そともの (自然)

やまうえ
かぜている
そらあお

Upon the mountain, wind arrives. The sky, so blue

あめおと
そとこえる
よるみち

Sound of falling rain, heard from beyond the walls, a road at night

うみみず
おおきくうご
しろいし

Water of the sea, moving in great swells, white stones on the shore

しろつき
みずうえ
よるうみ

A white moon rises above the water, the nighttime sea

くも
とりんでる
あめまえ

Clouds are rolling in, birds still flying overhead, before the rain falls

さかな
みずひかって
うみおと

Fish swimming along, shining there in the water, sound of the sea

まいにち (日常)

みず
太陽たいよう
そと

Drinking water, the sun has risen, I gaze outside

もの
子供こどもべる
いえなか

A meal together, eating with the children, inside our home

みち
おおきい
かぜおと

Walking the path, I see the great trees, the sound of wind

よる
つきている
める

Night arrives, watching the moon a while, I close my eyes

いぬある
おなみち
かぜちが

The dog is walking, going down the same old road, the wind is different

はら
さかなべたい
うみとお

My belly speaks up: I want to eat some fish, the sea is far away

こころ (心)

ひと
こころなか
いつもいる

Waiting for someone, always present within my heart

たのしくて
子供こどもわら
おと

Joyfully, children laughing, I listen to the sound

子供こども
はは
ひかり

A child in tears, mother takes their hand, they see the light

ひと
言葉ことばすこ
わらひと

Meeting someone, just a few small words, a person smiling

かりたい
こころかる
たぶんそう

I want to understand, to know it with the heart, maybe that is it

はなしたい
言葉ことばないとき
はな

Wanting to speak, when there are no words, the eyes do the talking

ときわり (季節)

くさひら
やまかぜ
くさうご

Blossoms split open, wind comes pouring down the mountain, the grasses stir

そらあつ
みずひと
にちわる

The sky burns heavy, a person drinking water, the day is done

わる
あかくなるやま
かぜさむ

The trees are changing, the mountains going crimson, the wind turns cold

さむよる
ちかひと
おともない

A cold night settles, a person drawn close to the fire, not a sound

ひとひと (人の間)

だれ
らない名前なまえ
わらひと

Someone comes, a name unknown, he smiles

またおう
ったあと
みちなが

Let us meet again - the words still drift in the air, the road stretches on

あなた
ないとって
まだここに

Waiting for you still, knowing well you will not come, here I remain

あたえる
もらうひと
ひかり

A hand reaches out, in the eyes of the one who receives, light was seen

いいえ
こころかなしい
それでいい

I say no to you, the heart is full of sadness, and that is enough

きるとぬ (生と死)

はじまりの
すこしのからだ
いている

Of the beginning, a body so impossibly small, crying into the world

きること
べてうごいて
にち

What it means to live: eat, move through the world, toward the coming day

ひと
つちなか
くさきる

All people must die, entering into the dark earth, the grasses live on

わるよる
ひかりはじまる
そらはある

The night comes to end, light begins its work again, the sky is still there

しろかみ
ひゃくねんきて
ほねつよ

Hair white as snow, having lived a hundred years, the bones still hold strong

ひかりひかりがない (光と闇)

つきよる
ひとつある
だれかいる

A night with the moon, one small fire burning somewhere, someone is there

ひかり
こわいのわる
ひら

The light comes at last, all of the fear finds its end, I open my eyes

めて
ひかりなくなる
からだだけ

The fire is stopped, light drains away from the room, only the body

よるそら
つきしろ
みちしろ

The night sky opens, the moon rises pale and cold, the road turns silver

こと (言葉)

言葉ことばない
こころうご
ひとひと

Without any words, something moves inside the heart, two people, one moment

言葉ことば
だれまない
まだそこに

Words written in ink, that no one will ever read, they are still there

言葉ことば
らない言葉ことば
みちひら

Words you hear spoken, words you have never known before, a road opens

わないで
っている
それでいい

Without saying a word, holding your hand in the quiet, this is enough

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